借金の時効の確認方法に関するQ&A
- Q借金が時効になっているかどうか確認する方法はありますか?
- Qどこから借りたか忘れてしまったのですが、どうすればよいでしょうか?
- Q確認の結果時効になっていると分かったら、そのままにしていても大丈夫ですか?
Q借金が時効になっているかどうか確認する方法はありますか?
A
まず、債権者である貸金業者等からの書面が届いている場合には、その内容をまず確認します。
最終返済日から5年以上が経過していれば、借金が時効により消滅している可能性が高いです。
「期限の利益喪失日」と記載があれば、その日から5年が経過していた日に消滅時効が完成しますので、より正確な確認ができます。
訴状や支払督促が届いている場合にも、同様の確認をすることができます。
これらの資料がない場合には、信用情報を取り寄せるという方法もあります。
信用情報を見て、滞納が始まった日の記載があれば、その日から5年以上が経過していれば、借金が時効により消滅している可能性が高いといえます。
ただし、過去に訴訟を提起されて判決が確定していたり、和解をしている場合には、時効が更新されているため、消滅時効が完成していないこともあります。
判決や和解の有無の調査は、実務上は難しいため、ご自宅等にある書類を一旦しっかりと捜索してみる必要があります。
Qどこから借りたか忘れてしまったのですが、どうすればよいでしょうか?
A
まず、ご自宅内に借入先の資料(契約書やカードなど)がないかを探しましょう。
預金通帳の履歴の中に、借入先への振込みがないかを確認することも有効です。
そのほか、信用情報を取り寄せるという方法もあります。
ただし、債権回収会社等に債権譲渡がなされている場合には、現在の債権者の情報は分からない可能性もあります。
Q確認の結果時効になっていると分かったら、そのままにしていても大丈夫ですか?
A
いずれ債権者から訴訟を提起されたり、支払督促の申立てがなされる可能性がありますので、できるだけ早く消滅時効の援用をすることをお勧めします。
また、もし訴訟を提起されているのであれば、たとえ消滅時効が完成していても放置してはいけません。
そのままにしておくと判決が確定し、経過した時効期間がリセットされてしまうためです。